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「旅の道づれは名もなき竜」 [感想]

・旅の道づれは名もなき竜/月東湊 キャラ文庫


旅の道づれは名もなき竜 (キャラ文庫)

旅の道づれは名もなき竜 (キャラ文庫)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: 文庫



先月末に発売された本。
やっと読めた。

アマゾンの皆さんの書評どおり、なかなかおもしろかった。
国を滅ぼした影に復讐をしようと旅している、青年。
そして、彼に串刺しにされていた剣を抜いてもらい自由になった、竜。
BL色とファンタジー色が、ちょうどいい塩梅。
キャラ文庫にしてはページ数も350ページ超えと、読み応えもたっぷり。

仲間を殺され、囲われていた村から出て一匹だけになった竜。
国を滅ぼされ民もみんな殺され、一人ぼっちになったシルヴィエル。
孤独と申し訳なさといろんなことがどちらも同じ想いを抱えていて、理解しあえるんだろうな。
励まし合えるんだろうな。
特に竜は強くて、シルヴィエルをいろいろと助けてくれる。
惹かれ合うのは当然のこと。
(ちなみに竜は、人間の形になれる)
うんうん。

影を全滅させてハッピーエンドではない。
竜のハッピーエンドもちゃんと用意されている。
500年もの間、竜を恨まず竜の教えを守ってきた、村の人たち。
中には、串刺しされた竜のそばで代々見守ってきた家族も。
強いなぁ。
あぁ、ホント、マジでハッピーエンドでよかった。

★★★★

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