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「流浪の月」 [感想]

・流浪の月/凪良ゆう 東京創元社


流浪の月

流浪の月

  • 作者: 凪良 ゆう
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2019/08/29
  • メディア: Kindle版



2020年本屋大賞第1位の本。
図書館で予約し、やっと順番が来て読んだ。

凪良ゆうさん。
私のブログの感想記事に、何度か登場された方。
彼女は、BL作家さん。
この本がe-honの予約に載った時に、出版社から、たぶんBLではないとは思っていた。
しかも、お値段から、BLではおなじみの文庫やノベルズではなく、いわゆる、書籍。
ソフトカバーかハードカバーの本。
ということで、予約するのはやめて、図書館で予約し読もうと思っていた。
そしたら、本屋大賞の候補作に選ばれ、しかも、大賞を取った。
すごいです、凪良さん。

BLでの凪良さんの話は、どれも軽く読めちゃう話ではない。
かと言って、木原音瀬さんのようなしんどさもない。
私が我慢できる、ちょっと痛い程度。
今回の話も、我慢できる痛さ。

真実と事実。
似たような言葉だけれど、違う。
ネットが発達し、誰もが投稿者になれる時代。
1度ネットに出たものは、削除できない。
次から次へと拡大していく。
犯罪者と被害者。
それは事実で、真実ではない。
一緒にいたい。
けれど、それは、恋ではない。
決して変えられない、過去。
犯罪者と被害者。
消えない、事実。
真実は、違う。
捻じ曲げられた真実が、世間的に興味津々の事実になった。

お願い、二人をそっとしておいて。

願わくば、二人が幸せでいられますように。

★★★★

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