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「半乳捕物帳」 [感想]

・半乳捕物帳/花房観音 実業之日本社文庫


半乳捕物帳 (実業之日本社文庫)

半乳捕物帳 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 花房 観音
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2017/12/05
  • メディア: 文庫



昼は茶店の看板娘、夜には乳房を半分出して十手を持って江戸の事件を追う、女の子が主人公。
艶笑時代小説。

時代小説は読まない私だけれど、何か面白い本はないかと漁り、この本を見つけた。
時代小説+明るいエロ。
女の子が主人公だから、エロというより、艶笑。
女性の私でも、面白い。

江戸時代だけれど、今風な言葉。
特に爆笑なのが、お寺のお坊さんたちが女性相手にお寺でライブする話。
ライブならぬ、来舞。
さいんにぶろまいど。
握手券に、はぐ券。
踊りながら歌う歌は、「君はまるで観音さま」に「恋の南無阿弥陀仏」。
もう、爆笑もの。
ハマるわ。

半乳親分が悪を懲らしめて痛快に終わる話もあれば、女の子らしい悩みを持つ話も。
江戸の定廻り同心の片山が、お七に事件の助けを依頼する。
その片山との恋があるかと思いきや、恋をしたことがないお七は色坊主が気になる。
色坊主の丈円はまんまと逃げ、これは続きが出るかも。

楽しい話だった。

★★★★

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