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「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」 [感想]

・准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき/澤村御影 角川文庫


准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫)

准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫)

  • 作者: 澤村 御影
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/11/22
  • メディア: 文庫



怪事件を収集する准教授と嘘を聞き分ける大学生の、民俗学ミステリ。

プロローグに事件が3つで、読みやすい。
深町くんの一人称で、話が進んでいく。

プロローグは、深町くんが幼い頃にあった、嘘を聞き分ける耳を持った時の話。
他のを選んでいたら、どうなっていたんだろうね。

本編は、話が3つ。
高槻は喜々として事件を調査するけれど、どれも人間がしたこと。
怪事件ではない。
謎を解く過程が、楽しい。
私、けっこう怖がりなんだけれど、この話はライトなので、大丈夫。
オドロしさは、ない。
高槻准教授が子供ぽいところも、楽しくしているからなんだろうな。
おかげで、深町くんが常識人のようにみえる。

なかなか嘘を聞き分ける耳になったことを言わない、深町くん。
まぁ、無理ないよね。
耳のせいで、いままでさんざん辛い目に合っているから。
そのせいで、孤独になったから。
准教授もまた、幼い頃に神隠しに合っていて、けれどその時のことを何も覚えていなくて、真実が知りたいと勉強し調査をしている。
高槻も孤独になりそうだけれど、周りの人に助けられ、性格も明るいから(あえて明るく振る舞っている可能性もあるが)、重い人にはならないんだよね。

まさに、凸凹コンビの、二人だ。

2巻目も発売されていて、すでに購入済み。
人気があるというから、まだ続きが発売されるんだろうな。

★★★☆

シリーズはこちら↓

准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る (角川文庫)

准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る (角川文庫)

  • 作者: 澤村 御影
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 文庫



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