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「本気の恋をお借りします」 [感想]

・本気の恋をお借りします/夕映月子 クロスノベルス


【Amazon.co.jp 限定】本気の恋をお借りします(ペーパー付き) (CROSS NOVELS)

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  • 作者: 夕映 月子
  • 出版社/メーカー: 笠倉出版社
  • 発売日: 2019/12/10
  • メディア: 単行本



2020年、一番最初に読んだ本。
と言っても、発売されたのは12月なんだけどね。

唯一の家族である病床の祖父を安心させるために、レンタル彼氏を雇うことにした、二十歳の大学生のゲイの朔。
その彼を、本気で好きになってしまい……。

日本画家である祖父のマネージメントしている、元朔の教育係をしていた真野にレンタル彼氏を頼んだことから、たぶん、祖父がいうお見合い相手がこのレンタル彼氏なんだろうな、という予想はついていた。
ま、そのとおりだったんだけれど、それでこの話のおもしろさが半減してしまった、ということはない。
この話は、ほぁんとしたやさしい空気に包まれている。
話の展開は、こちらの予想を裏切らない。
ヒールは出てこない。
安心して読める。

受の朔の視点と、攻の奈生視点で話が進んでいくので、両方の気持ちがわかり、とても読みやすい。
奈生さんもすぐに朔のことが好きになるんだよねぇ。
朔、恋する心情がほぁんほぁんで、可愛い。
かといって、箱入りな感じではなく、しっかりした芯も持っている。
ピュアなんだよね。
そんなところに、奈生さんは好きになったんだよねぇ。

イラストもほぁんとして可愛くて、話にぴったり。
夕映さんは、イラストを意識して可愛い話を書いたそうな。
話と合ってる。

読んでほぁんとした優しい気持ちになれる話だった。

★★★☆

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