「ツァイガルニクの恋の沼」

・ツァイガルニクの恋の沼／月村奎　SHYノベルス

ツァイガルニクの恋の沼 （SHYノベルス） [ 月村奎 ]

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• 価格: 968 円

幼馴染みに商店街と、私の好きなワードが入っている、この話。
おまけに、イラストは志水ゆきさん。
そんな話は、面白いに決まっているだろうに。
というわけで、はい、面白かったです。

切なさはそんなにないんだけれどね。
さらっと読める。
幼馴染みのすれ違いラブ。
おまけに、お互いの兄と姉が結婚したから親戚でもあるし。
こっちの夫婦も、幼なじみで商店街なのね。
この家族はめちゃ仲よくて幸せそうだよ。

閑話休題。

ずっと好きだった、この二人。
でも、会話にも出てきたけれど、中学生の時に告白し付き合っていたら、今のようにはならなかったと思う。
途中でダメになっていた可能性だってあり。
大人になってからだこそ、自立し自分の好きなもので生活していけて、周りの人たちに頼られる存在になり、これからも生まれ育ったこの地で生きていくというしっかりとした考えが持てるようになった。
うん、これって、BLのファンタジーじゃなく、現実味があるよね。

季節毎の自然、航基が作る美味しいご飯、春音が編むセーターや小物、そういうのまでが愛おしく感じる。
生きている、て思うよね。

長い間片想い(と思っていた)だったからか、航基のえっちは、濃厚。
もっとえっちシーンを書いてあってもよかったな。
春音もまんざらでもないみたいだし。

一緒に住むようになった、二人。
次は、家族にカミングアウトか?!
大丈夫、祝福してくれると思うよ。

もっと読んでいたい話だった。

★★★★