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「奪われたシークの花嫁」 [感想]

・奪われたシークの花嫁/あさぎり夕 BBN


奪われたシークの花嫁 (ビーボーイノベルズ)

奪われたシークの花嫁 (ビーボーイノベルズ)

  • 作者: あさぎり 夕
  • 出版社/メーカー: リブレ出版
  • 発売日: 2015/09/18
  • メディア: 新書



アラブの花嫁もの。
雑誌に掲載された表題作とその後の書き下ろしが1編。
表題作はアラブが舞台で、書き下ろしは日本が舞台。

家業を助けるためにオークションに出演した睦月。 服ではなく自信を競り落とされてしまったのだ。
と、裏のあらすじに。
これはよくあるアラブの花嫁ものなのね、と思いきや、読んでみると違っていた。
もっと明るく軽いノリの話だった。
オークションというのは、新年恒例の服のチャリティーオークションで、家業は母親がデザイナーで兄が社長で姉がアシスタントデザイナーで睦月はモデル。
というわけで、オークションは人身売買系ではない。
睦月がアラブのシャイフのナディールに競り落とされ、睦月がギャーギャー文句を言いながらテンポよく話が進んでいく。
あさぎりさんらしい、コメディな話。

えっちシーンは、何回もある。
こういうのもあさぎりさんらしい。

ナディールで睦月のことを一目惚れだと言っているが、好きになる過程がいまひとつ納得できず、やはり睦月側もナディールのことを好きになる過程が納得できず、賑やかしで話が終わってしまった。

題名の「奪われた」というのも、ちょっと大げさ。
ブラコンの兄が花嫁が男というのが気に入らず話をするために内緒で連れていった、それだけ。
弟も、兄の息子を次のシャイフにしたいから男と結婚しようとしているブラコン。
睦月も家業を潰さないためにしているブラコンで、兄の葉月も実はブラコン。
この話に出てくる男は、ブラコンばかりだ・笑。
ヒールがいない。

書き下ろしの「開けゴマは魔法の呪文」は、二人で、初めてであったかのように東京でデートする話。
こっちは楽しかった。
でも、終わり方が、うーん……。

表紙やカラー口絵をはじめとして、イラスト担当の笠井あゆみさんが描いたナディールは、眼福だった。

★★★

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コメント 4

しきみ

あさぎりさん、アラブの男性出すの好きですね。
悪くは無いんですが、「またか」的な感じもします。
私だけかなぁ・・・?
by しきみ (2015-09-20 18:05) 

ピンキィモモ

しきみさま>
nice!とコメントをいただき、ありがとうございます。

シークレットフロアシリーズがアラブの攻が多いので、そう感じるのではないでしょうか。
あさぎりさんは、執筆時期によって偏っている気がします。
by ピンキィモモ (2015-09-21 12:19) 

しきみ

今日、本屋に行って気が付いたんですが、この本の表紙と帯のセリフがあってないんですね!
表紙に「奪われた」って書いてあるのに、帯に「ラブラブ」的な事が書いてあったので。
「タイトルだけなら「拉致監禁系」なのにな~。帯見たら違うじゃん」って思いました。
by しきみ (2015-09-21 17:45) 

ピンキィモモ

しきみさま>
題名が大げさです。
この話は、帯の方があってると思います。
by ピンキィモモ (2015-09-22 00:46) 

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