「学生服の彼氏」

・学生服の彼氏／鳩村衣杏　キャラ文庫

学生服の彼氏 (キャラ文庫 は 2-7)

• 作者: 鳩村衣杏
• 出版社/メーカー: 徳間書店
• 発売日: 2015/07/25
• メディア: 文庫

小説b-Boyに掲載された「ずっと僕の好きなセンセイ」を改題した表題作と、攻視点で書かれたその後の書き下ろし。
生徒×先生。

私、鳩村さんのお仕事小説が好き。
恋をして、お互いが仕事も頑張り、人間的にも成長する、というパターンの。
今回は題名からして「学生服の彼氏」で、つまり、相手はまだ学生。
こりゃ、私の好きなパターンの話じゃないなと読んだところ、違っていた。
私が好きなパターンだった。
特に書き下ろしが。

先生は生徒から「可愛い」と慕われている。
相手は、バレー部でバレーの雑誌でイケメン特集に載ったこともある、格好いい生徒。
でも、その詞音は、顔がいいと思われているのが、イヤ。
同じバレー部の子にネクラだと言われるほど人懐こくなく、男を好きになって悩み進路に悩む、等身大の高校生。
生徒のことを思い、「卒業するまで信じて待て」と言うところが、いいね。
でもさ、怖気づくところが、リアルだなと。

詞音視点のその後は、大学生活の始まりで描かれている。
高校生から大学生になり、先生とも本格的に付き合うようになり、詞音がいろいろと悩み成長する。
友人も、いいね。
彼も詞音と共に、悩み、成長する。
詞音にいろいろとアドバイスしてくれる先生もまた、やっと本音を言ってくれて、詞音も先生も、泣いちゃう。

表題作では、先生もいろいろと悩んで友人に相談してたりもしてた。
読んでいるこっちも、いろいろと気づかされたりすることも、多々あった。

リアルで等身大の二人の恋が描かれている、いい話だった。

★★★☆

コメント 2

悩みながら成長していく、こころも恋も!!
そんな感じのお話みたいですね。　でも、顔が良くていやだとは・・・贅沢な悩みだ(笑)　^^;
by moz (2015-07-27 05:45) 

mozさま>
nice!とコメントをいただき、ありがとうございます。

顔は親からもらったもので、本当の自分を見てくれないからし、そればかり言われるから、イヤだと。
その悩みも、先生と友人にアドバイスされ、いろいろとがんばってます。
by ピンキィモモ (2015-07-27 11:28)