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「最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華」 [感想]

・最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華/椹野道流 角川文庫


最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華 (角川文庫)

最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華 (角川文庫)

  • 作者: 椹野 道流
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/01/24
  • メディア: 文庫



夜のみ営業する食堂のばんめし屋が舞台のシリーズ、2作目。
今回は、守るべき人がいるから強くなれる、という話。

芸能リポーターが後輩俳優の後をつけてせいで、海里の居所が世間に曝されてしまった。
そのことで、海里は芸能人としてのカイリと決別することになった。
海里は、いつか芸能界に戻れる日も来ると思っていたが、もう戻れない。
しつこい記者のせいで、夏神の過去がわかるようになるが、海里は夏神が話すまで聞かないと。
海里、1巻目の冒頭の、事務所を首になった時とは大違い。
人を思いやるオトナになったのね。
本当は、大きな舞台に出る後輩が妬ましかったのに、悟られないようぐっと我慢して、いい先輩を演じて。
すごいよ、海里。

店の常連の、小説家の淡海。
彼は単なる引きこもりじゃなくて、けっこう活動しているじゃん。
市の講座の講師をしていて、しかもその生徒さんたちが朗読劇をするなんて。
その淡海さんにも、つらい過去が。
その妹さんに、涙涙。

人は一人じゃ生きていけなくて、つらくても守りたい人がいれば強くなれる。
椹野道流さんの話は、ほんと、ホロリとさせられるよ。
X文庫WHから出ているシリーズのも似たような話で、続編を待っているんだけれど、出してくれないかなぁ。

3巻目は、4月発売。
楽しみだ。

★★★★

シリーズはこちら↓

最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 (角川文庫)

最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 (角川文庫)

  • 作者: 椹野 道流
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 文庫



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