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「パラスティック・ソウル―はじまりの章―」 [感想]

・パラスティック・ソウル―はじまりの章―/木原音瀬 新書館


パラスティック・ソウル ~はじまりの章~

パラスティック・ソウル ~はじまりの章~

  • 作者: 木原 音瀬
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2012/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



文庫本でもなくノベルズでもなく、書籍。

近未来。
ウイルスのワクチンの影響で、犬の尻尾と耳を持つ人間が10%生まれるようになった世界。
ある科学者が亡くなり、最後の晩餐に招かれた四人が、帰り際にもらった、願いがかなうという薬(プロローグ)。
そのオムニバス形式の話(1~3話)。

この話、BLテイストは少しあるが、サイエンスフィクション色が濃い。
なかでも、3つ目の話がそう。
ラストの、元研究員が語った真実が、衝撃的。
まさか、こんな恐ろしいことをしたなんて!
狂っているとしか、思えない。
その人が亡くなった科学者で、薬を作った人でもあるなんて、悲劇的。
彼に、良心というものは、なかったのか?
研究のためなら、何をしてもいいのか?
ニコラスもジョンも、心を持っているのに。
願わくば、二人が幸せでありますように。

BLなのは、第1話。
ドラマCD化も決まっている(3/31発売予定)。
願いがかなうという薬をこっそり飲ませ自分のことを好きになるように仕向け、でも、薬が切れて自分の事を捨てるんじゃないかと怯えている。
それで、結婚式をすっぽかした。
ニセモノの愛は、真実の愛にはなれないのか?
それより、ジョエルが八尋にしたことのほうが、最低じゃんっ。
ほんと、読んでいてむかついたよ。
なんでもお金で解決させるジェエル、最低!
八尋のことが気に食わないからと言って、ひどい噂を流したり恋人と別れさせたり。
こんなヤツのどこがいいのよ、八尋!
ジョエルがこんなんだから、八尋が、いつ薬が切れるかと怯えていたの、無理ないか。
でも、ジョエルは変わったから、もう大丈夫だと思うよ。

第2話は、父親の遺産をめぐる兄弟の話。
ちょっとBLテイスト。

薬をもらったあと一人の話は、3月発売予定の書籍に載るという。
ますます、BLぽくない?
ラストは、科学者の屋敷で暮らしていたライヴァンの話かな?
ともあれ、明るい未来になって欲しい。
だって、この本の読後感は、悪いもの。
怖いと思ったよ。

★★★☆

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コメント 2

まるこ

こんばんは。
やっぱりちょっとイタそうですね^^;
うーん。
読もうかどうしようかなぁ・・・^^;
by まるこ (2012-02-06 21:23) 

ピンキィモモ

まるこさま>
nice!とコメントをいただき、ありがとうございます。

ちょっと痛いですが、SFがお好きでしたら大丈夫かと思います。
by ピンキィモモ (2012-02-07 12:15) 

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