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BLCD「恋ひめやも」 [BLCDの感想]

・恋ひめやも/英田サキ インターコミュニケーションズ
恋ひめやも

恋ひめやも

  • アーティスト: 日野聡、立花慎之介、千葉一伸、他
  • 出版社/メーカー: インターコミュニケーションズ
  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: CD


原作はこちら↓

恋ひめやも (キャラ文庫)

恋ひめやも (キャラ文庫)

  • 作者: 英田サキ
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 文庫



発売前に予約して発売と同時にうちに届いた、このCD。
発売日が去年の11月25日で、なぜ今頃?とお思いの方。
それは、ちょうどBLCDの発売ラッシュで、2枚組のこれは後回しに。
さらに、発売の1週間くらい後、インターさんが倒産してしまった。
それで、このCDを聴くのがもったいなくなって、ウォークマンにおとしたけれど、今の今まで聴けなかった。
そして、やっと、聴いた。

婚約者のいる元教え子×元担任。
再会愛の年下攻。
切ない恋の話。
題名の「恋ひめやも」(読み方は、「こいめやも」)は、万葉集の歌から。

このCD、元々は1枚の予定だった。
けれど、編集の段階で、2枚組になった。
原作本は、雑誌に掲載された話と、表題作の2篇が入っているから、1枚で収まらなかったのも無理はないと思う。
値段を上げずに2枚組にしてくれたインターさんに、感謝
それでも、好きな文章(モノローグ)がカットされていて、ちょっと残念。
もともと1枚だったから、しかたないのはわかっているけどね。
1枚目に「いつか終わる恋のために」、2枚目に「恋ひめやも」とトーク。

全体的に、しっとりとした雰囲気。
BGMなども、しっとり。

第一声は、棚橋役の、日野さんの声で始まる。
日野さん、良い声だなぁ。
(たぶん初めて聴いた「コルセーアシリーズ」の時は、そうは感じなかったけど)
そして、やさしいの。
一方、水原先生役の立花さんは、落ち着いている(2つめの話は落ち着き度は下がるが)。
おとなしめな高校の教師役だから。

1つめの話は、棚橋視点で話で進む。
だから、日野さんの方がセリフが多い。
棚橋、本好きなものもあってか、素敵な言葉を言う。
先生には、やさしい。
けれど、実は、残酷な言葉も。
そして、恋人には、やさしいがはっきりしない、自分だけを見てくれない、いい加減な男。
棚橋役の日野さんのやさしい声に、癒される。

2つめの話は、水原先生視点。
バースデーケーキのシーンが、切ない。
水原役の立花さんの泣き声が、切ない。
1つめの話にえっちシーンはないが、この2つめには2回ある。
2回とも、収録されている。
本編のカットされている割合に対して、えっちシーンのカットは、少なめ。
わりと長い。
やさしい棚橋だが、えっちシーンはエロめだ[黒ハート]
ラストの、海のシーンが、好き。
昔見て大好きになったCMと同じ、二人で浜辺に座って(横に並ぶのではなく、縦というか足の間に)海を眺める。
カットしてくれないで、ありがとう!

原作の雰囲気をまったく壊していない、損ねていない。
派手ではないが切ない恋の話が好きな人に、オススメ。

トークは、主役のお二人と、1つめの話に登場した千葉さんの、三人で。
同窓会の話、作品について、キスマーク?!、など。

ブックレットに、英田さんの書き下ろしのSSあり。
年末年始に両親のもとに行っていた棚橋が帰ってきて、二人でお正月を過ごす話。

★★★☆

このCDが、インターコミュニケーションズさんの世に出た最後の作品になった。
インターさんの倒産は、インターさんの初期の頃からインターさんのBLCDを聴いている私にとって、いつまでもこのままだと思っていたものが突然無くなってしまうという、ということだった。
ずっと続くわけじゃないと、思い知らされた。
サイバーさんに続き、インターさんと、BL好きなものにとって、寂しい時代になってしまったな……。

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コメント 3

あぱっしゅ

サイバーさん、これが最後だったんですよね。<感慨
(目の前のすべては永遠、じゃないんですもんね)

そして、ピンキィモモさんのお言葉で思い出しました。
この第一声、日野声の美しさ!
<大袈裟でなく音楽みたいだった

物語にす~っと入れる、声のマジック、凄い。

海岸シーンも、遠くの老人らしき人がいてもそのままでいる。
世間はどうでも二人でいることを選ぶトコロ、泣けました。

実は初聴きのとき、立花クンばかりに耳が行ってしまって…な私でしたが、(いろいろあったあとの)今聞いたら違う印象になるような気がします。
もいっかい聞いてみます。<笑
by あぱっしゅ (2011-04-24 15:13) 

あぱっしゅ

あ、間違えました!サイバーさんじゃない、インターさん。<どっちも泣
by あぱっしゅ (2011-04-24 15:15) 

ピンキィモモ

あぱっしゃさま>
コメントをいただき、ありがとうございます。

巻末トークで日野さんが言っていた事を聴いて、「日野さんは、この作品をきちんと読んで演じていらしたからこそ、あの棚橋になったんだな」と、。
同じ英田さん作品でも、「エス」などのように派手な話ではないけれど、こうして声優さんに息を吹き込まれ、心に残る作品になったと思います。

by ピンキィモモ (2011-04-24 15:38) 

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