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「県庁おもてなし課」 [感想]

・県庁おもてなし課/有川浩 角川書店

県庁おもてなし課

県庁おもてなし課

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/03/29
  • メディア: 単行本



新聞の書籍案内に載っていて、おもしろそうだと、図書館に予約。
図書館からの「用意できました」の電話をもらって、仕事が暇だったせいもありすぐに取りに行き、そして、夕ご飯後、最後まで一気に読んだ。

高知県おもてなし課の話。
フィクションなのもあるけれど、本当に、高知県庁にはおもてなし課は存在する。
最初はいかにもお役所仕事なんだけれど、高知出身の作家や以前県庁職員で今は民宿とコンサルタントをしている人などに意見を求め(助けられ)、ちょっとずつ成長していく。

県庁職員の話は映画化もされた「県庁の星」があるけれど、この「県庁おもてなし課」のほうが現実的に地方の現状や公務員などがわかりリアル感があり、社会的で、身近で、登場人物もリアルで、読んでいると「がんばろう」て思える。
他に、主人公であるおもてなし課の掛水くんとバイトの多紀ちゃんとの恋。
そして、作家の吉門さんと血の繋がらない妹の佐和さんとの恋。
あの吉門さんが!?て思うくらい、佐和さんとのことがダメダメでいじらしい。

原作者の有川さん自身、高知生まれ。
作中の高知の言葉が、いいね。
高知の人ばかり登場するのに標準語じゃ、がっかりするもんね。

日本には、自分の住んでいる土地、故郷をこんなに愛し、よくしようとがんばっている人がいるんだな。
この本、ギチギチしたお役所の人にバンバン読んで欲しい。
自分の街は田舎だと思っている人に、読んで欲しい。
絶対、何か思うから。
中には、当たり前だと思っていることが、他の県の人から見ると「すごいこと」が見えるかもしれないから。
何か県のためら自分にできることがあるかも、と思えるかもしれないから。

高知県、行きたくなってきたよ。
「龍馬伝」が終わったから、少しは空いているかな?
一番興味があるのは、馬路村。
ここの商品、前に近くにあった(今はない)スーパーに置いてあって、ごっくんは飲んでたよ。
柚で村おこししていて成功しているから、興味があるんだよね。

地震があったから余計に、「がんばれ日本」て、思うよね。

今日も、掛水くんのように自分の住んでいる故郷のためにがんばっている人がいる。

元気になった本だった。

★★★☆

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コメント 2

ガンガンガン速

お邪魔いたします。
ステキな課ですねぇ。読みたくなりました。
by ガンガンガン速 (2011-04-22 14:26) 

ピンキィモモ

ガンガンガン速さま>
読みやすくて、一気に読めます。
GWにいかがてすか?
by ピンキィモモ (2011-04-22 17:39) 

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