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「恋情」 [感想]

・恋情/高岡ミズミ ルチル文庫


恋情 (幻冬舎ルチル文庫)

恋情 (幻冬舎ルチル文庫)

  • 作者: 高岡 ミズミ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2009/09/15
  • メディア: 文庫



以前、ラキアノベルズで出ていたのを文庫化。
加筆修正はなし。

ノベルズの時は、まだ高岡さんの著作をそんなに読んでいなかったし、イラストが好みではなかったので、読まなかった。
文庫化にあたり、イラストが私の好きな水名瀬雅良さんに変わったこともあり、購入。

自分はゲイかもしれない、それを確めるために、その手のバーへ。
強引でいかにもな男に絡まれているところを助けられ、そのまま彼とホテルへ。
一夜限りの、一度だけの相手のはずだったのに、家庭教師とその生徒として再会した。

一夜の出来事が、プレイバックのように、所々に出てくる。
それが、切ない気持ちになる。
和成の想い、佑の想い。
言葉とは裏腹に、切なく感じる。

政治家の一人息子の佑。
レールは敷かれていて、自分が本当にしたいことは、できない。
家のせいで、親しい友人もいない。
家族の団欒もない。
和成だけが欲しいのに、応えてもらえない。
胸が痛い。
佑の心の訴えが、容赦なく私の心に入り込んでくる。

そして、驚くことに二人は……(←超ネタばれになるので、明かさず)。

和成は岩崎の態度を不審に思い、おばに鎌を掛けて聴いた。
一方の佑は、その事を前から知っていた。
小学生の時、中学生の和成を見て、それからずっと焦がれていた。
二人の出会いは偶然じゃなく、和成にこっそりついていって、助けて、そのまま抱いた。
うれしくて、うれしくて。
佑、あんたって子は。

それから話は、いろいろと展開していく。
でも、どういう風に話が進もうとも、佑の想いはずっと同じ。
和成だけを想う。
俺には和成だけ
愛している
和成がいなきゃ、俺には過去も未来もないんだ」←帯のあおり
佑の想いが、痛い、切ない。

BLなのでハッピーエンドで終わったけれど、読んでいる時、「この二人、本当に大丈夫か?!」て、何度も思ったよ。

イラスト担当の水名瀬さんが描いた和成が綺麗で、よかった。

★★★
佑の想いが切ない度★★★★

ノベルズ版はこちら↓

恋情 (ラキアノベルズ)

恋情 (ラキアノベルズ)

  • 作者: 高岡ミズミ
  • 出版社/メーカー: ハイランド
  • 発売日: 2004/09/13
  • メディア: 新書



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