SSブログ

「忘れないでいてくれ」 [感想]

・忘れないでいてくれ/夜光花 リンクスロマンス


忘れないでいてくれ (リンクスロマンス)

忘れないでいてくれ (リンクスロマンス)

  • 作者: 夜光 花
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2009/09
  • メディア: 単行本



他人の記憶を覗き消すことができる、守屋。
クリニックを開いている。
レイプ事件の犯人の顔を見たストレスから、その記憶を消してほしいという患者を診る。
でも、そのことで刑事に詰め寄られ、彼の過去を覗き見してトラウマを見つけると、無理やりヤラれた。

主人公の二人は表紙だけれど、カラー口絵は脇役の二人。
守屋に商売を提案し、部屋を貸しているドレッドな男と、その彼女。
二人、めちゃ、個性的。
彼女は占い師で、守屋に運命の出会いが訪れるでしょう、と。

攻のトラウマは、驚くことに、父親からの性的虐待。
受がそういうほうが多いよね。
そのせいで、ゲイになった。
記憶を消してやるという守屋に、「これも俺の一部だから」と断る。
すごいね。
未だにその夢を見て忘れたいのに、そういうことを言うなんて。
強いね、秦野さんは。
だから刑事という仕事をしているのか?

話の展開が、早い。
レイプ犯はすぐに登場して、守屋におしおきされるし、秦野にレイプされたわりとすぐ後に、2度目のえっちしーん。
まだ、1/4しかいってないよ。

えっちシーンが、リアル。
女性向けなソフトな感じが少ない。

中盤、話がガラっと変わる。
守屋の両親を殺した犯人が登場したから。
守屋も、また、トラウマを抱えていた。
秦野さん、いい男だよ。
いろいろと調べてくれた、反対はしないで。
すごく守屋のことを大切に思っていてくれて。
でも、守屋はどんどんひ弱になっていく。
守屋は弱い人間だから、弱みを見せるのはイヤだと思っている。
そして、私もいい、と思った、秦野のセリフ、あれに秦野に惹かれたのだと。
人は一人じゃ生きていけない。
よかったね、守屋。
運命の人が現れて。

読み応えのある話だった。

★★★☆
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。