「テラスで恋は蕩ける」 [感想]
・テラスで恋は蕩ける/藍生有 プリズム文庫
銀行の帰りに寄った本屋さんで、おもしろそうだからと購入。
リーマンもので、イラストが水名瀬雅良さん。
おー、私の好みじゃん。
作者の方は知らないが。
で、読んでみて、あたりだった!
攻がいい。
出会ったバーですぐに誘ってベッドだったけれど、鬼畜じゃないし、無理やりでもない。
仕事もできる。
何より、受に誠実。
偉そうなところがまったくない。
で、オレ様なこともあるし。
会ってすぐに身体の関係を持ったけれど、それ以降は、史生のことを大切に思ってくれて抱かない。
そういう彼に、まじめでおとなしい史生も変わっていく。
同居している両親と会話するようになったり、表情が柔らかくなったり。
ホント、和彰と知り合ったおかげで。
攻が何よりいいのは、家族というものをちゃんとわかっているところ。
美大に行くことを反対していた父親が息子の作品(仕事)をスクラップしていたことを父親が亡くなる時に知って、ありがたみがわかった。
両親を失う悲しみも。
だから、史生のことを大事にしてくれるんだよね。
いい男だよ、うんうん。
史生、和彰さんと出会えてよかったね。
どっかにこんな男が落ちていないかな?・笑
題名のテラスは、いきつけのバーの屋上にある会員制のテラス。
二人の待ち合わせ場所。
寒い夜は二人してブランケットに包まる。
キャンドルの灯を灯すのは和彰さんの役目。
キスをする時は真っ暗にして。
あーん、ロマンティック!
いいわぁ。
★★★☆
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