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「水底の月」 [感想]

・水底の月/椎崎夕 SHY NOVELS

水底の月 (SHY NOVELS193) (SHY NOVELS 193)

水底の月 (SHY NOVELS193) (SHY NOVELS 193)

  • 作者: 椎崎 夕
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2007/10/18
  • メディア: 新書

前から気になっていた作家の椎崎さん。
あさとえいりさんのイラストのノベルズとか見て、「読んでみようかな」と思っていた。
今回、切なそうな話だったので、予約購入した。

たぶん、江戸時代の出島が舞台(ありえない設定とか、わざと違う設定にしてある箇所がある)。
異国船の船長×遊女(男)。

今回の受の深月がものすごく健気な子なのよ~。
自分の立場というのを本当にわきまえていて、ううん、もっとわがまま言ったらいいのにと何度も思った。
遊郭の主人に迷惑をかけちゃいけないと自分の戸籍を取らなかったり、コンラードの家で隅っこに座って寝たり、高価なものは欲しがらないでうれしそうに金魚を貰ったり、あといろいろ。
コンラードが大切にしているものだからと、火事で燃えている家に取りに行ったり。
コンラードにもう会えなくなるからと馴染みの客からの身請け話を断って、で、下級の店に売られことになっててもコンラードに何も言わなかったり。
もう、もう!

国に帰るコンラードと深月はどうやって幸せになるんだろうか、もしかしたら、深月はこのままコンラードにまったく何も告げず結果コンラードはそのまま帰国して深月はひとりこのまま早死にしてしまうのか、もう、もう、ハラハラしながら読んだよ。
コンラードってば鈍くて。
でも、やる時はやるのね。
よかった、こういう終わり方で。
やっぱ、BLはハッピーエンドしかないのね、うんうん。
(いや、私が知らないだけで、アンハッピーエンドの本もあるかも)

イラスト担当は英田サキさんの「DEADシリーズ」でおなじみの高階佑さん
私が今、注目している作家さん。
そういえば、「DEADシリーズ」も攻は金髪で受は日系人だったな。
深月、本当に男の子?!
キレイだ。。。

★★★☆


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