「妖琦庵夜話 千の波 万の波」 [感想]
・妖琦庵夜話 千の波 万の波/榎田ユウリ 角川ホラー文庫
シリーズ10冊目。
完結巻。
本編後の話の「河童」と、本編ラスト前の空白時期の話と、初回限定ペーパーに記載されていたイラトス担当の中村明日美子さんのコミックも、収録。
やっと読み終えた。
妖人の話。
人とは違う、妖人。
マイノリティーゆえ、生きづらい。
洗足に救われた妖人が彼を慕う。
人間だって、彼を慕う人は多い。
両目を失っても、変わらない。
いや、慕う他に、気遣う。
両目を失ってサトリではなくなった彼を。
本編後、たぶん、やっと、前と変わらない洗足になった気がする。
が、それは読んでいるうちに違うことに気付いた。
両目を、そして弟を喪って、前よりも穏やかに過ごしている。
イラスト担当の中村さんが、変わっていったキャラクダーを昔と同じように書くのは無理なのですとあとがきが述べているように、前とは違う。
妖琦庵夜話は、家族の物語だと思う。
兄を慕っている弟。
その愛はいびつで、兄を手に入れるために妖人を操り事件を起こす。
そんなふうでしか方法はなかったのか。
歪んだ人間の父親に育てられたせいで、もし洗足と一緒に育っていれば、仲の良い兄弟でいられたのに。
血の繋がった家族はみんな亡くなり、けど、今は、洗足には血は繋がっていないけれど一緒に暮らしている妖人たちは、家族だ。
血の繋がりだけで家族にはなれない。
まとまりのない文をだらだらと書いてしまった。
これで、この話はおしまい。
最後に、イラスト担当の中村明日美子さんのコミックにとても癒されたことを述べておく。
★★★★
シリーズはこちら↓
シリーズ10冊目。
完結巻。
本編後の話の「河童」と、本編ラスト前の空白時期の話と、初回限定ペーパーに記載されていたイラトス担当の中村明日美子さんのコミックも、収録。
やっと読み終えた。
妖人の話。
人とは違う、妖人。
マイノリティーゆえ、生きづらい。
洗足に救われた妖人が彼を慕う。
人間だって、彼を慕う人は多い。
両目を失っても、変わらない。
いや、慕う他に、気遣う。
両目を失ってサトリではなくなった彼を。
本編後、たぶん、やっと、前と変わらない洗足になった気がする。
が、それは読んでいるうちに違うことに気付いた。
両目を、そして弟を喪って、前よりも穏やかに過ごしている。
イラスト担当の中村さんが、変わっていったキャラクダーを昔と同じように書くのは無理なのですとあとがきが述べているように、前とは違う。
妖琦庵夜話は、家族の物語だと思う。
兄を慕っている弟。
その愛はいびつで、兄を手に入れるために妖人を操り事件を起こす。
そんなふうでしか方法はなかったのか。
歪んだ人間の父親に育てられたせいで、もし洗足と一緒に育っていれば、仲の良い兄弟でいられたのに。
血の繋がった家族はみんな亡くなり、けど、今は、洗足には血は繋がっていないけれど一緒に暮らしている妖人たちは、家族だ。
血の繋がりだけで家族にはなれない。
まとまりのない文をだらだらと書いてしまった。
これで、この話はおしまい。
最後に、イラスト担当の中村明日美子さんのコミックにとても癒されたことを述べておく。
★★★★
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2023-08-21 22:12
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