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「千年皇帝~最後の花嫁~」 [感想]

・千年皇帝~最後の花嫁~/月東湊 ルビー文庫


千年皇帝 ~最後の花嫁~ (角川ルビー文庫)

千年皇帝 ~最後の花嫁~ (角川ルビー文庫)

  • 作者: 月東 湊
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/12/27
  • メディア: 文庫



中華風おとぎ話な生まれ変わり花嫁もの。
呪いで幻獣を体に宿している皇帝の炎火と、突然花嫁に迎えられた、生まれ変わりだという(記憶はないが)青藍の話。

この話は受の青藍視点なんだけれど、攻の心情が他の三人によって教えられる。
炎火、めちゃ青藍が大事なのね。
そりゃね、幻獣に命を削ってまで頼んだくらいだもの。
戦のない時に生まれ変わらせて欲しいと。
800年もかかったけれど。

青藍は健気なんだけれど、ただ健気なだけじゃない。
炎火のことをもっと知り、守ろうとする。
好きだから。

最初はほのぼのと話が進むんだけれど、炎火の体に宿る幻獣を見てすぐに戦が始まるところから、一変、激しくなる。
青藍は、後悔し、死なないで欲しいと願う。
炎火は青藍のために戦のない国にしようと、このまま幻獣に乗っ取られてもいいと願う。
二人の想いが、痛い。

こんな言い方は誤解を生むかもしれないけれど、この話、よくできていると思う。
いい意味で裏切られた。
思いのほか、おもしろかった。

残る三人の話も、出るかも?

★★★☆

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