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「妖奇庵夜話 人魚を喰らう者」 [感想]

・妖奇庵夜話 人魚を喰らう者/榎田ユウリ 角川ホラー文庫


妖奇庵夜話  人魚を喰らう者 (角川ホラー文庫)

妖奇庵夜話 人魚を喰らう者 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 榎田 ユウリ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: 文庫



妖奇庵夜話シリーズ、3作目。
人魚の話。

私、このシリーズは文庫ではなく単行本で読んでいたので、3冊目からは文庫でイラストレーターも変わり、なんかちょっと戸惑い。
このシリーズは、正直、イラストはやまねあやのさんよりも中村明日美子さんのほうがあっていると思う。
やまねさんのイラストのほうが好きだけれど。
やまねさんのイラストだと、怖さがこれほどなかった。
今回、読んでいて、怖いったらありゃしなかった。
私、ホラーはダメなんよ。
トイレに行けなくなっちゃうんよ。

人魚の肉を食べたら長生きをするという、伝説。
それがこの話のもとになっている。
そもそも、人魚がいるのか。
それはどういうものか。
この話では、いる。
妖人のカテゴリに。
泳ぐのが上手くて水がないと生きていけなくて、皮膚が弱くて、短命。
伝説はうそだけれど、それを信じた人が攫い殺して食べた。
そして、別の事件が起きる。
瀬戸内の小さい島。
ところどころに入る、インターセプター。
ごちゃごちゃになっていたものがやっとみんな繋がり、クライマックスへ。
誰が一番悪いのか。
どこで間違ったのか。
そこまで行くのに、怖かった。
あの人の仕業だとわかっているのに、怖かった。
人間が人間を食べるなんて、ホラーすぎるよ。

癒しは、マメくん。
彼がいるだけで、場が和み、ほっこりとなる。
夷さん、頼もしいわ。
脇坂刑事、王子様でお笑い担当だけれど、やるときゃやるのね。
新しい、個性的で、どこか憎めない新キャラも登場。
次も出てきそう、というか、あのずうずうしさは絶対次も出るぞ・笑

ラスト、衝撃の事実が。
そんな関係だったなんて。
それが一番ホラーだったかも。

★★★☆

シリーズはこちら↓

妖奇庵夜話  その探偵、人にあらず

妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず

  • 作者: 榎田 ユウリ
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/12/25
  • メディア: 単行本



妖奇庵夜話  空蝉の少年

妖奇庵夜話 空蝉の少年

  • 作者: 榎田 ユウリ
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/07/22
  • メディア: 単行本



妖奇庵夜話  空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 榎田 ユウリ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/07/25
  • メディア: 文庫



妖奇庵夜話  その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)

妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)

  • 作者: 榎田 ユウリ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/06/21
  • メディア: 文庫


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