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「純愛」 [感想]

・純愛/愁堂れな BBスラッシュN


純愛 (ビーボーイスラッシュノベルズ)

純愛 (ビーボーイスラッシュノベルズ)

  • 作者: 愁堂 れな
  • 出版社/メーカー: リブレ出版
  • 発売日: 2013/06/19
  • メディア: 新書



サイトに掲載され、のちに雑誌に掲載された表題作に、その後の話が2つ。
書き下ろしの最後の話で、完結。

あとがきでも愁堂さんが、「『世にも奇妙な話』のようなものを書きたい」と思ったのが、この話を書いたきっかけ。
この話は、ホント、そんな話。
何が夢で、何が真実なのか。
表題作は、監禁され、嬲られ、唐突に開放されて終わり。
読んでいるこっちも、もう、何がなんだかわからない。
2つめの話で、会いたくてたまらなかった彼と再会。
彼の職業は、精神科医だった。
で、終わり。
そして、最後の話。
会社が吸収合併され、大阪勤務に。
仕事ができるし、気遣いもできるし、自分に好意を持ってくれる上司と出会ったのに、彼の手を取れば幸せな恋愛ができただろうに、選んだのは、彼。
彼も自分のことが好きだからいろいろとしたと、ずっと見守っていたと。
彼の目からの涙が。
彼を選んだけれど、でも、本当にこれでよかったのか……。
ホント、奇妙な話だった。
いつもの愁堂さんらしさがない。

この話、おもしろかったかというと、首をかしげる。
スラッシュだから、イラストが奈良千春さんだから、エロ度はいつもよりはあるけれどね。

★★☆

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