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「うつくしき月」(イラストカード&出版社特典ペーパー付) [感想]

・うつくしき月/弓月あや LiLiK文庫 (イラストカード&特典ペーパー付)





英国が舞台。
再婚するという母親に捨てられた兄弟と、伯爵の話。
題名の「うつくしき月」とは、兄弟の名前である一月と五月が、一番月が綺麗だからということで。

病気の弟を抱え、まだ16歳なのに、生活のために必死に働いている、睦月。
弟と離れ離れになりたくないと、そういう機関にも頼らず。
伯爵からのほどこしもいらないと。
健気な、睦月。

でもさ、この話、なんかなぁ。

伯爵、いきなり抱く?
睦月はまだ16歳なんだよ?
先に弟の治療を含めた、これからのことを話し合うんじゃなかったのか?!
しかも、ラスト。
睦月のこと家に住まわせて、どうするん?
睦月の母親のことは調べないの?
ペーパーの、その後の話だって、一緒に暮らしていて甘い話だけれど、まだ16歳の睦月を、このままここに何もさせずに、ただ、愛し合い一緒に暮らすためだけに、置いておくの?
そもそも、伯爵が男の、それも未成年の、しかも、国籍が英国ではない日本人と一緒に暮らすのは、社会的にも問題があるんじゃ?
そんなね。
非現実的なこと!
いくらBLはファンタジーだといっても、問題だろうに、この話。
話の設定は、昔じゃなく、現代ものだし(携帯電話が出てきたから)。
ありえないよ!

せっかく、弓月さんで、イラストが蓮川愛さんだったのに……[バッド(下向き矢印)]

睦月が健気だった、という話だった。

★★☆

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