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「あるいて、あした」 [感想]

・あるいて、あした/崎谷はるひ ダリア文庫


あるいて、あした (ダリア文庫)

あるいて、あした (ダリア文庫)

  • 作者: 崎谷 はるひ
  • 出版社/メーカー: フロンティアワークス
  • 発売日: 2012/03
  • メディア: 文庫



14年前にラキアノベルスから出た「明日のために靴を磨こう」を改題・加筆修正した表題作に、同人誌で発表された番外編が2編。

無愛想男前バーテンダー×恋にけなげな大学生 ←帯より

ぎっくり腰になった父親を助けるために、夏休みに実家の酒屋で配達などを手伝うことになった、大学生の一夏。
配達先のバーテンダーに高校生に間違えられ、最悪な出会いだったが、二人はだんだん打ち解けていく……。

私、上川はオトナだと思っていた。
オトナな上川に惹かれていく一夏、という話だと思っていた。
違っていた。
上川、一夏とは1つしか違わない、大学生でバイトのバーテンダーだった。
オトナじゃなく、人見知りする、家事ができない、父親の再婚相手のことを想っている一人暮らしの男だった。
オトナじゃないから、一夏の気持ちまでわかるような余裕はない。
自分のことで、精一杯。
だから、一夏のことも自分のことも傷つけてしまう。

14年前に、書かれた話。
崎谷さんも、まだ新人にちょっと毛が生えたようなキャリアしかなくて。
だから、話が初々しい。
キャラがそんなに突拍子もない行動をするのではなく、話がダラダラと進んでいく。
文章は説明も多いし。
ラストが、予定調和な終わり方ではなく、普通ならここで終わるだろうという所のその後もあって、なんか中途半端なところで終わっていた気がした。

エロ度というか、そそられる度も、今よりかなり低め。
同人誌で発表されたその後の話は、エロ度は本編よりも高め。
なにせ、クリスマスイヴの話だからねぇ。

もう1つの話は、一夏の親友の永井くん視点。
永井くん、これからも苦労しそうだね。

14年前もイラストは明神翼さんが担当していて、今回は、新しく描き直している。
それで、明神さんのイラストは、よかった。

★★★

前のはこちら↓

明日のために靴を磨こう (ラキアノベルズ)

明日のために靴を磨こう (ラキアノベルズ)

  • 作者: 崎谷 はるひ
  • 出版社/メーカー: ハイランド
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本



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