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「魔法使いの食卓」 [感想]

・魔法使いの食卓/谷崎泉 シャレード文庫

魔法使いの食卓 (二見書房 シャレード文庫)

魔法使いの食卓 (二見書房 シャレード文庫)

  • 作者: 谷崎 泉
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2011/11/24
  • メディア: 文庫



谷崎さんの、新シリーズ(たぶん)。
海に近い田舎の町で暮らしている、しっかりものの長男の3兄弟と、隣の家の仁くんの、話。

両親が交通事故でなくなった後、兄弟3人で暮らしている。
そこに、6年ぶりに隣家の仁くんが帰ってきた……。

やたらと、食卓が出てくる。
題名の「魔法使いの食卓」は、仁くんが言った言葉。
育ち盛りの弟と、デカイ仁のために、作るご飯。
簡単で、ゴージャスではないごくありふれたメニュウなんだけれど、どれもが美味しそう。
ほんと、瞳くん、手際が良く、魔法使いのようだよ。
読んでいて、ほっこりする。

3兄弟仲がよくて、三人ともいい子で、仁を慕っていて、ほっこり。
田舎が舞台なので、ほっこり。
日常が描かれていて、地味な展開で、ほっこり。

いいねぇ、ほっこりする話は

でも、ほっこりするだけじゃない。
考えさせられることも。
これからは、今までとは違うことになるだろう。
そんなの、わかっていたのに、考えなかった。

医大合格間違いなしだったのに、両親が亡くなり近くの工場に就職した、瞳。
そして、今、会社の社長が病気で倒れ、工場を閉めることになり、これからどうするのか、瞳くん。
学校にも行かず前から謎だった仁だけれど、父親の代わりに6年の間どういう仕事をしていたのか、たい、あのお金は何なのか、アメリカに会社に帰ってきて欲しいと請うアメリカ人は、仁は、いったいどういう仕事をしているのか、うーん、解決していなくて、こりゃ、続きが出るな。
しかも、イラストは、このシャレードで谷崎さんのシリーズもののイラストを担当していらした、陸裕千景子だし。

えっち度は低め。
えっちシーンが、1回しかないから。


★★★☆

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コメント 2

まるこ

こんばんは!

ワタシもちょうど今、読んでます!
読んだら改めて感想読みに来ますね^^
by まるこ (2011-11-30 22:00) 

ピンキィモモ

まるこさま>
nice!とコメントをいただき、ありがとうございます。

もう読み終えましたでしょうか?
こちらも、そちらへ覗きに行きますね。
by ピンキィモモ (2011-12-01 12:25) 

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