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「ほろ苦くほの甘く」 [感想]

・ほろ苦くほの甘く/遠野春日 ルチル文庫


ほろ苦くほの甘く (幻冬舎ルチル文庫)

ほろ苦くほの甘く (幻冬舎ルチル文庫)

  • 作者: 遠野 春日
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/11/15
  • メディア: 文庫



遠野さんの、リーマンもの。
上司×部下。

二人の心情が交互に書かれて、話が進んでいく。

はっきり言って、地味な話。
でも、その地味で普通なのが、いい!

須藤は、親しくなった部下に突然告白され、戸惑い、避けるようになる。
ま、それが普通の反応だよね。
いくら奥さんとうまくいっていなくて単身赴任だと言っても。
しかも、とんでもない女性社員にいいよられ、それで転勤が決まり、離婚が決まっても。

部下の、充彦は、ゲイ。
奥さんのいる上司を好きになり、ただ見ているだけでよかっのに、親しくなり、告白し、気まずくなり……。
須藤にふられ、バーに通い、竹本と親しくなった、充彦。
けれど、忘れられず……。
切ないね。

この竹本が、本当にいい人なのだよね。
忘れられない相手がいるのがわかっているのに、すごく優しくて。
竹本の、あの日の気遣いが、また、いい!
竹本には、幸せになって欲しい。
竹本の幸せになる話を書いてくれないかなぁ、遠野さん。

須藤は、遠野さんのいつもの攻キャラとは、ちょっと違う。
王子様タイプでは、ない。
でも、そこが、いい。
この話に合っている。

華やかではない地味な話で、これからが本当の二人の恋。
こういう話も、いいね。

それにしても、小峰、おそろしや。

★★★

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