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「うたかたの愛は、海の彼方へ」 [感想]

・うたかたの愛は、海の彼方へ/華藤えれな ガッシュ文庫


うたかたの愛は、海の彼方へ (ガッシュ文庫)

うたかたの愛は、海の彼方へ (ガッシュ文庫)

  • 作者: 華藤 えれな
  • 出版社/メーカー: 海王社
  • 発売日: 2010/07/28
  • メディア: 文庫



歴史ものBL。
下克上、主従関係、再会愛。
そして、もうひとつ……。

15世紀のベネツィアが舞台。
オスマン・トルコと戦っている。

受は、名門貴族出の海軍将校のレオーネ。
攻は、オスマン・トルコからの使者のアンドレア。
元、レオーネの従者で、今は、憎しみしかない。

アンドレアの憎しみにも、読んでいる私も共感できる。
レオーネもそれがわかるから、オスマン・トルコに行ってスルタンの性奴隷になろうとも思った。
レオーネの男前な心は、ホント、すばらしいよ。

この二人、どうやって幸せになるんだろう?とドキドキしながらラストへ。
うーん、ちよっと期間が短かったんじゃないかな?
そんなに早く片付くもん?
あと更に2年ほど経ってたらのほうが、喜びもひとしおだったかな、と。

プロローグ・エピローグはいいとして、本編も時間軸が行ったり来たりして、ちょっとわかりづらい。
わかりづらいというよりも、こんがらないように読まなきゃと、そっちのほうに神経がいっちゃって、話に入られない。
想いの切なさに浸れない。
うーん、この話おもしろいのに、残念。

イラストも高階佑さんで、いい!
レオーネの凛とした美しさ。
アンドレアの黒い髪などの異国さ。
いいね、ターバン。

華藤さんらしい、話だった。

★★★

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