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「キケン」 [感想]

・キケン/有川浩 新潮社


キケン

キケン

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/01/21
  • メディア: 単行本



新聞に広告が載っているのを見て、すごくおもしろそうだったので、図書館で予約。
順番がきて、すぐに読んだ。

「キケン」。
成南電気工学科大学機械制御研究部の略。

この本、ロボコンに出場する話か、あぶないものを作ってそれで遊ぶ(広い意味で)話なのかな、と思ったよ、読む前は。
で、違っていた。
ロボコンに出る話もあるけれど、重要な大会の話ではなく、頼まれて出たある意味しょぼい大会でキケンらしいことする話。
学園祭でラーメンの模擬店を出す話もあった。
1話目は、新入部員獲得の話。
2話目なんて、お嬢様学校の女子大生からラブレターをもらってお付き合いする話だった。
いい意味で、裏切られた(いや、私が一方的に話を勘違いしていただけかも)。

登場人物がまた個性的。
部長、副部長がとくに。
危ない人です、上野さん。

危なくて楽しい部活だ。
学校の部活だからこそ、なんだよね。
しかも男しかいない。
社会人にはできない。

卒業して社会人になって、何年かしたら思うんだよね。
あの頃はよかった、楽しかった、キラキラしていたって。
ラスト、あの黒板を見た時、私も泣けたよ。
みんな同じ思いなんだ。
変わっていないんだって。

おもしろかった!

★★★★

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