「頬にそよ風、髪に木漏れ日」：ＢＬ萌えな本：SSブログ

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「頬にそよ風、髪に木漏れ日」　[感想] [編集]

・頬にそよ風、髪に木漏れ日／椹野道流　シャレード文庫

頬にそよ風、髪に木洩れ日―右手にメス、左手に花束6―(二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫ふ 3-12)

作者: 椹野道流
出版社/メーカー: 二見書房
発売日: 2008/04/25
メディア: 文庫

「メス花シリーズ」、6冊目。
サイバーフェイズさんから、ドラマCDも5作出ている。
置鮎龍太郎さん×鈴村健一さん。
読んでいる時は、自然とそのキャストさんの声になる。

私、まさか、続きが出るなんて、思ってなかったよ。
ずっと出なかったもの。

5冊目から、また日本のK医大附属病院が舞台で、今回も、いつもの面々が登場している。

雑誌掲載をまとめたもの＋書下ろしの番外編ではなく、書下ろしの本編が1篇。
高校生の入院患者さんの話。
これがまた、いい話なんだよねぇ。
ネタばれになるからどういう話かは書かないけれど、こんな先生がいる病院は、安心だ。
江南と篤臣の二人の影響で、みんな巻き込まれて、それが患者さんにも、返ってきて二人にも、いい影響になっている。
文中にも「二人は割れ鍋に閉じ蓋」と書いてあったけれど、ホント、そうだよねぇ。

この話がシリーズ6冊目で、法的には認められてはないけれど4冊目(たぶん)にはアメリカで結婚式を挙げ(二人の親には3冊目でカミングアウトしたんじゃなかったかな？)、周りにも夫婦だと認められている二人。
シリーズが始まった頃よりも恋の情熱は減ったかもしれない。
でも、二人の絆はどんどん深くなって、ラブもたくさん溢れている。
相手に助けられることも、たくさんある。
何かあっても、この二人なら大丈夫

椹野さん自身が法医学のお医者さんだったので(今はされてなかったと思う)、話にうそがなく、現実味たっぷり。
腹膜炎(盲腸)の手術の後も吐き気がしたり、傷が痛かったり、場合によってはひどい頭痛に悩ませられるなんて、知らなかったよ。
お腹が痛くなったら、早めに病院で診てもらわなくては。

今回から、またイラストレーターさんが変わった。
これで3回目だよ。
私は、一番最初の方がよかったな。

椹野さん、「メス花シリーズ」の新作が出たことだし、「奇談シリーズ」の続きも書いて～っ！

★★★

シリーズはこちら↓