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「秘恋は陵辱の褥で」 [感想]

・秘恋は陵辱の褥で/水月真兎 プラチナ文庫

秘恋は陵辱の褥で (プラチナ文庫)

秘恋は陵辱の褥で (プラチナ文庫)

  • 作者: 水月 真兎
  • 出版社/メーカー: プランタン出版
  • 発売日: 2007/09/10
  • メディア: 文庫

上海殺し屋シリーズ3部作の3作目(シリーズといっても、話自体はシリーズではない)。

今、流行っているね、上海スパイモノ
先月から今月の2ヶ月間で、何冊も読んだよ(そのうち3冊はこのシリーズなんだけれど)。
だいたい受が高級娼婦の殺し屋で、中国人と日本人のハーフ。
で、攻が上海にきた軍人か財閥の日本人。
なんかもうそういう設定のばかりなんで、もうどの話もごちゃごちゃになってしまっているよ、私。

で、この話。

今までの中で、一番受が死にたがっている。
日本人とのハーフということで苛められ(10歳にならない時から慰み者に)、上海に出てきて、殺し屋として育てられる。
喜んで殺しているわけではなく。
攻も最初はいい人だと思っていたんだけれど、月を助けたのは自分の取引のため。
取引相手に抱かせ、有利にしてもらう。
きーっ、なんてヤツ!
でも、それだけじゃないんだよね。
抱く腕が優しいんだよね。

ラストがなかなか読めなかったこの話。
なるほど、こういう終わり方もアリなんだ。
うんうん。

イラストはリブレ出版の雑誌で活躍している池玲文さん
マンガよりも色っぽいイラストで、話に華を添えている。
月の黒髪が美しい。

★★★


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