「流れる星を追いかけて」 [感想]
・流れる星を追いかけて/染井吉乃 パレット文庫
染井さん、去年の夏に病気が見つかり1年ぶりの商業誌だそうです。
えぇー、そうだったの?
1年ぶりというと、前にパレットで出た「恋のしくみ」から1年後ということになるのかな。
ふーん。
この染井さんの本は、題名のロマンチックさとイラストレーター(高久さん)で予約した。
読んでみると、あららら、えっち度かかなーり高い(作者比)。
映画を撮る話なんだけれど、撮っている場面よりセックスしている場面の方がかなーり多い。
それも合意ではなく。
大河が強引で、大河のことがもともと好きだったひどいことをされても言われても真知は拒めない。
なぜ仕事が忙しい大河は真知に?
それはラストのほうの、大河のセリフで理解できた。
-真知の目がオレのことを好きだと訴えていたから。-
なるほどねそうだったんだ。
この話、いわゆる兄弟モノ。
でも嫌悪感はなかった。
真知の純粋な気持ちと、大河の強引だけれど真知に対して真剣だと言うことが分かったから。
それにしても、真知。
オーランドに対する態度の変わり身がすご過ぎ。
これが本性?
★★★
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