SSブログ

「夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む」 [感想]

・夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む/篠崎一夜 リンクスロマンス


【電子限定おまけ付き】 夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む 【イラスト付き】 (リンクスロマンス)

【電子限定おまけ付き】 夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む 【イラスト付き】 (リンクスロマンス)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2020/12/28
  • メディア: Kindle版



篠崎一夜さんの、もふもふファンタジーもの。

もふもふなんて、そんな可愛いものじゃない。
まさに、獣。
けもみみというより、獣。
通常はけもみみだが、獣になる。
それも、している時に。

普通の1段組だけれど、けっこう読む終えるのに時間がかかった。
通常のよりもフォントが小さいのかも。
読み応えもあった。
お金がないっシリーズのように、ただしているわけの話ではなく、ファンタジー色が強い。
国を滅ぼした敵国の王へと嫁ぐ、男でありながら子を孕むことができる王子。
生き残った民の命と引き換えに。
北の塔で一人きり育てられたルスキニアは、何も望まない。
そんな彼が不憫で不憫で。
アルアクバルは最初は強引だったけれど、それからはせっせと薬を塗るだけで、しない。
不器用な二人が、もどかしい。

ヒールは、いとこで宰相のファイサル。
彼がアルアクバルを亡き者にして自分が王になろうとするシーンは、まさに硬派のファンタジー。
血みどろな戦い。
逆らい逃げずにアルアクバルのもとに必死に向かうルスキニアが、格好いい。

惜しいのは、ルスキニアが妊娠するまで書かれてないこと。
子供が生まれてめでたしめでたし、というハッピーエンドが読みたかった。

★★★★

nice!(28)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 28

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。