「闇に溺れる運命のつがい」

・闇に溺れる運命のつがい／義月粧子　カクテルキス文庫

闇に溺れる運命のつがい【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン＆コメント入り】 (カクテルキス文庫)

• 出版社/メーカー: ジュリアンパブリッシング
• 発売日: 2020/12/18
• メディア: Kindle版

アルファのエリート弁護士×孤独なオメガの調査員。
オメガバース。

受の祐樹が、可哀そうすぎる。
オメガで生まれたばかりに資産家の生まれの母親の実家に無理やり引き取られ、家族から虐げられ虐待の日々。
勉強することさえ、許されない。
高校卒業と同時に家を出て自由になったけれど、目立たぬよう地味に生きてきた。
倉嶋から仕事を評価され、彼の役に立ちたいと努力を重ねる。
ある日、発情期が来て、薬が効かず、倉嶋に捕獲され抱かれる。
おぉ、これで二人はラブラブ恋人同士かと思いきや、そっけない二人。
祐樹は誤解したくないとメールを無視し、倉嶋も他のオメガの弁護士と仲良くし、祐樹に仕事を依頼しなくなる。

倉嶋、祐樹とは遊びだったの?
発情期のオメガだからムラムラきちゃって抱いたの?
なんか、言葉遣いも、俺様な感じだったし。
祐樹の仕事ぶりを認めていたんじゃなかったの?
なんかさ、無能みたいな言い方してさっ。
もう、この攻はいったい！

倉嶋のクライアントに対するトラブルで、祐樹はあれほどいやな実家を頼ることになり、倉嶋はまったくそれを知らず、祐樹は実家に帰ることになったよ。
祐樹、いじらしすぎる。
あんたって子は、もう。
倉嶋、ひどいよ。

そして、どんでん返し。
こういうのはなぁ、なんかなぁ。
ご都合主義に感じて、萌えないし。
ま、ハッピーエンドになったからいいけどさ。
祐樹が幸せなら、それでいいけどさ。
でも、でも、倉嶋に不信感がわいたよ。

初回限定、SSペーパー付き。
あの憎き曾祖母の葬儀の話。
倉嶋、祐樹のこと、ぜったい幸せにしてあげてよ、ホント。

★★☆