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「険悪だった僕たちの、ハネムーンのすべて」 [感想]

・険悪だった僕たちの、ハネムーンのすべて/Aion ショコラ文庫


【Amazon.co.jp 限定】険悪だった僕たちの、ハネムーンのすべて。(SSペーパー付) (ショコラ文庫)

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  • 作者: Aion
  • 出版社/メーカー: 心交社
  • 発売日: 2019/10/10
  • メディア: 文庫



初読み作家さん。

ちょっと変わったというか、今風な題名なんだけれど、読み終わり、まさにこの題名がぴったりだと思った。

親代わりの伯父の命令でお見合いをした、秋人。
お見合い相手は男で、二週間後、勝手に籍を入れられていて、翌日、スペインへ新婚旅行に。
どちらも建築関係の仕事をしていて、秋人はガウディの建築物を見たいと思っていた。
スペイン7日間の新婚旅行。

最初から最後までトラブル続きの旅行。
旅慣れない秋人は戸惑うばかりで、アクシデントにも遭遇ばかり。
一方、樹は、学生の頃にバックパックの旅をよくしていたから外国旅行には慣れていて、頼もしい。
お仕着せのパック旅行ではなく、ホテルはその場で予約し、フェリーやバスや列車でスペイン国内を南から北へと移動するというもので、読んでいて、なかなか楽しい。
喧嘩もするけれど、ちゃんと仲直りもする。
なにより、樹はぶっきらぼうなんだけれど秋人のことが好きで、横暴ではない。

今の日本ではまだだけれど、作中では、同性婚が認められるようになっている。
それで、幼い頃から秋人と結婚すると言っていた樹に家族は、まったく反対しない。
秋人の伯父は、大事な秋人を因縁の相手の息子に取られてので機嫌が悪い。
伯父と樹の父親とのやり取りが、めちゃ笑える。

途中、幼い頃の約束のシーンが出てくるが、それはすぐに秋人と樹のことだとわかる。
樹、幼い頃からずっと一途に秋人のことを想っていたんだよね。
お見合いして結婚できて、よかったね。
秋人も旅行中にどんどん樹のことが好きになり、最後には幼い頃のことを思いだしていた。
王道な展開だけれど、よかったよかった。
えっちシーンが濃厚だと、もっとよかったんだけどね。

お二人、お幸せに。

★★★☆

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