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「准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る」 [感想]

・准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る/澤村御影 角川文庫


准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る (角川文庫)

准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る (角川文庫)

  • 作者: 澤村 御影
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 文庫



民俗学ミステリ、シリーズ2冊目。

今回の話も、3つ。
こっくりさんの話と、映画スタジオの幽霊の話と、バスの事故でたった一人だけ助かった小学生の話。

こっくりさん、小学生の時、やったよなぁ。
こっくりさん、いまだに小学校ではブームなの?
高槻先生がした解決策は、みごとだった。
これで、悪霊にされた千夏ちゃんはみんなのクラスメートとしてよい思い出になるだろう。
パチパチパチ。

幽霊のは、映画が話題になって欲しいから主演女優がしたこと。
なかなか逞しいわ。
このまま芸能界で頑張って欲しい。

最後の生き残った少女の話。
この話は、どう解決に持っていくんだろうかと興味深く読んだよ。
ひとり生き残り、安神奉られるようになった、少女。
母親は金銭などの見返りを要求することもないし、少女はしゃべることもなくただ絵を描いているだけ。
でも、人々は彼女に縋り、お布施をあげる。
人が悪いものやいいものを作るんだね。
まさかの推理で、解決。

今回、尚哉の耳は嘘を見抜けなくなった。
それを先生に言えなかった。
自分の居場所がなくなるから。
尚哉、ぜんぜんそんなことないよ。
耳が正常でも、尚哉はここにいていいんだよ。

先生と家族の悲しい過去も、語られる。
そのことがあるから、先生は尚哉にいろいろと体験させるのね。
今回は、深い話だったよ。

★★★

シリーズはこちら↓

准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫)

准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫)

  • 作者: 澤村 御影
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/11/22
  • メディア: 文庫



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